【医師監修】ニキビ跡のクレーターは治せるの?原因から治療法まで解説
クレーター肌とは、ニキビを放置したり、ニキビを潰したりする誤ったケアなどを繰り返すことでお肌の表面に凹凸ができる状態のことを言います。
ニキビ治療で難しい段階がこのニキビ跡(クレーター肌)を治すことです。
特にニキビ跡で相談が多い「クレーター肌」の治し方について現役医師が解説いたします。
クレーター跡は治せるの?
ずばりクレーター肌は治せます!!
ですが治すことが難しいとよく聞きますよね。
クレーター肌の治し方は、基本的には美容皮膚科・美容外科での治療になります。
治療は時間もお金もかかるため、悩んでいる人全てが治療を行えるものではない為、難しいと言われています。
当院ではお一人おひとりに合った治療プランをご提案させていただくため、無理せず継続し悩みから解放された方が多いです。そんな当院の治療法も後程ご紹介させていただきます!
自力でクレーター肌が治せない理由とは

クレーター跡は治すことはできるのですが、実はセルフケアで治すのは難しいです。
ニキビ跡のクレーターを自力で治せない理由は、ダメージがお肌の真皮層まで進んでしまっているからです。
真皮層は血管や神経、リンパ管が通っている部分で、傷つくと再生することができない部分となっています。
セルフケアでは表面的な部分でしかケアすることができないため治療が必要になっていきます。
自力で治せる段階はクレーター肌になる前です。ニキビが出来た時のケアが大切になってくるので、ニキビが出来た!と思ったらスキンケアに力を入れてみてください。
>>>ニキビのスキンケア方法について詳しくはこちら
クレーター跡の定義

そもそもニキビ跡のクレーター肌とは、炎症性ニキビが治った後に、皮膚表面が凹んで見える状態を指します。この凹みは、ニキビが皮膚の深い層(真皮)にまで影響を与え、コラーゲンや他の皮膚組織が破壊されてしまった結果として形成されます。
クレーター跡は、皮膚が十分に再生されなかったために残るもので、一般的には一度形成されると自然には改善しにくいとされています。
ニキビのクレーター跡ができる原因
クレーター跡になってしまう理由については先ほどもご説明をしましたが、更に詳しくご説明します!
ニキビのクレーター跡は、炎症性のニキビが治る過程で真皮層のコラーゲン繊維や皮膚組織が破壊され、その部分が十分に修復されずに凹んだ痕跡として残ることが主な原因です。
【特に、クレーター跡の形成に影響を与えてしまうポイント】
①炎症の重度: 深部まで炎症が及ぶニキビは、皮膚組織に深刻なダメージを与え、クレーター状の凹みを残すことがあります。
②遺伝的要因: 肌の回復力やコラーゲン生成能力が遺伝的に低い場合、クレーターができやすくなります。
③不適切なケア: ニキビを無理に潰したり、触ったりすると炎症が悪化し、クレーターができるリスクが高まります。
④長期間の放置: ニキビを長期間放置すると、皮膚の組織が深く傷つき、クレーターを残しやすくなります。
ニキビ跡の種類
ニキビ跡にはクレーター跡だけでなくさまざまな種類があり、それぞれ異なる原因と特徴があります。
以下に、代表的なニキビ跡の種類を表にまとめました。
ニキビ跡の種類によって適切な治療があるため、セルフケアで行うのではなくクリニックへ相談することをおすすめします。

種類 | 特徴 | 原因 |
赤み (色素沈着) | ニキビの炎症が治った後に残る赤や茶色の色素沈着。 | 炎症によるメラニンの増加や毛細血管の拡張。 |
色素沈着 | ニキビが治った後に残る茶色や黒色の色素沈着。 | メラニンが過剰に生成され、皮膚に沈着すること。 |
クレーター跡 | 皮膚が凹んで見える跡。表面がボコボコしている。 | 炎症による真皮層の組織破壊とその不完全な修復。 |
ニキビのクレーター跡は自由診療が効果的?!

実は、ニキビ跡の治療は、保険診療の皮膚科では対象外となっています。
別ブログでもご紹介していますが、保険診療の皮膚科はあくまで「今できているニキビ」に対して治療をすることを目的としています。
その為、ニキビ跡の治療は自由診療である【美容皮膚科】の治療を受けることをおすすめしています。
美容皮膚科は、保険適用外の為、再発してしまったニキビを抑えることや、ニキビ跡への治療など幅広い治療を行うことができます。
次からクレーター跡を治す治療のご紹介です。
ニキビのクレーター跡に効く治療!
クレーター跡にも様々な症状があり、治療法も異なります。
ハートライフクリニックでもおすすめしている治療や人気の治療をご紹介します。
ダーマペン

ダーマペンとは、お肌に小さな穴をあけ、その傷を治そうとする再生力でお肌の生まれ変わりを促す治療です。
お肌を再生する際にコラーゲンが増加し、新陳代謝が活性化します。
新陳代謝がお肌の再生を促して内側からハリや弾力が高まりクレーターの凹凸を押し上げてなめらかなお肌に導いてくれ、クレーター跡を改善してくれます。
ハートライフクリニックでは最新のダーマペン、【ダーマペン4】を使用して治療を行います、。
16本の針で、1秒間に1,920個もの穴を開けることができるため、従来のダーマペンより治療効率がアップしています!
更に、再生医療でも使用されている【ヒト由来幹細胞培養上精液】を使用した治療も可能な為、更にお肌の再生力を高めた治療も行っています。
>>>ダーマペンについて詳しくはこちら
エレクトロポレーション(ケアシス)

ケアシスとは、お肌に弱い電流を流して肌の深いところまで薬剤を流し内側から保湿やケアを行っていく治療です。
似た治療だとイオン導入がありますが、イオン導入の約20倍もの効果がきたいできるといわれています。
ハートライフクリニックでは薬剤を無料で選ぶことができ、ニキビ跡にも効果的な薬剤もご用意しております。
また、ニキビ跡治療はダーマペンなどダウンタイム時に赤みが出る治療を行う場合があります。
エレクトロポレーション(ケアシス)は冷却機能もあるため、ダウンタイムを短くすることも可能です。
ダーマペンとケアシスの併用は当院でも人気のセット治療となっています。
>>>エレクトロポレーション(ケアシス)について詳しくはこちら
イソトレチノイン

ニキビ治療の切り札ともいえるに内服薬です。
ターンオーバーを高める作用があるため、ニキビ跡の色素沈着を排出する作用があります。
また、欧米では35年ほど前から用いられており、ニキビを繰り返しできなくなるようにする肌質の改善や重症炎症性ニキビにも効果が期待できます。
効果がある分、より慎重に処方する必要があるために血液検査を4回必須で実施させていただいております。
>>>イソトレチノインについて詳しくはこちら
クレーター跡の対策法!

どんなにケアを頑張ってもライフスタイルの変化などによる外的な刺激によりニキビができてしまうことがあります…
出来たニキビをクレーター跡にさせないための対策を行い、焦らずケアを行っていきましょう!
紫外線対策を行う

紫外線はお肌のバリアを低下させる、アクネ菌を増殖させるなど、ニキビに多くの悪影響を与えます。
ニキビができてしまったらそれ以上悪化をさせないよう、紫外線対策を徹底していくことが大切です。
【紫外線対策方法】
日焼止めを塗る
紫外線は季節・天気関係なく降り注いでいます。
ニキビが出来た時に使用する日焼け止めも工夫するとお肌の負担を軽減させながら紫外線対策を行うことができます。
>>>ニキビが出来た時に使うべき日焼け止めについてはこちら
帽子・日傘を使う
日傘は特に女性が持っているものというイメージをお持ちの方がいるかと思いますが、近年は性別関係なく日傘を使用している方が増えました。
クレーター跡対策だけでなく、暑さから身体を守ってくれるので日差しが強い時は日傘を使用することをおすすめします。
ニキビに刺激を与えない

ニキビを触ったり潰したりすると、細菌が入って炎症を悪化させる恐れがあります。
それにより治りが遅くなったり、お肌を一緒に傷つけて跡にしてしまうこともあります。
気になってしまう気持ちは理解できますが、とにかく刺激を与えないよう、必要以上に触れないことが大切です。
ニキビ部分のメイクを控える

ニキビに刺激を与えないようにするため、メイクも控えることが大切です。
また、化粧品の油分が毛穴を塞いでしまう可能性があり、悪化してしまう恐れがあります。
どうしてもメイクをしなくてはいけない場合は、コンシーラーなどの油分を多く含む化粧品は使用せず、パウダーなどで軽く抑えるようなメイクを行うことをおすすめします。
また、その日中にメイクを必ず落としてお肌を清潔にすることを心がけることが大切です。
まとめ
ニキビのクレーター跡について、おすすめの治療についていかがでしたでしょうか。
クレーター跡は治すことが難しいと感じるかと思いますが、効果的な治療は沢山ございます。
理想はクレーター跡になってしまう前に、ニキビならない為のケアが必要です。
・紫外線対策を行う
・適切なスキンケアを行う
・ニキビができてしまったら触らない・潰さない
を意識してきれいなお肌を保っていきましょう!
クレーター跡に困ったら静岡県浜松市のハートライフクリニックへ!

浜松市にあるハートライフクリニックは、ニキビ・ニキビ跡治療を得意としている美容皮膚科です。
ニキビといっても種類や状態が様々で、治し方も異なります。
おひとりお一人に合った治療で、治していきます。
自力で治すことが難しいクレーター跡の治療はぜひハートライフクリニックへご相談下さい!
>>>ハートライフクリニックのニキビ治療について詳しくはこちら
>>>無料カウンセリングへ
クレーター跡のよくある質問
Q.ニキビ跡のクレーターは自力で治せますか?
A.ニキビ跡のクレーターを自力で完全に治すことは難しいです。
クレーターは皮膚の深層にまでダメージが及んでいるため、ホームケアでは限界があります。
専門的なケアが必要なため、レーザー治療やダーマペンなどの治療法が効果的とされています。
Q.クレーター肌は自然に治まりますか?
A.クレーター肌が自然に治ることはほとんどありません。
時間が経ってもクレーターが完全に消えることは期待できないため、専門的な治療を受けることが必要です。更に早期に適切な治療を開始することで、改善が期待できます。
Q.ニキビを放置するとクレーターができますか?
A.ニキビを放置するとクレーターができるリスクが高まります。
特に炎症が深部にまで及んだ場合や、ニキビを潰してしまった場合にクレーターが残ることがあります。早期に適切な治療を受けることがクレーター予防に重要です。
Q.ニキビで肌がボコボコになるのはなぜですか?
A.ニキビで肌がボコボコになる主な原因は、皮膚の炎症による組織の損傷や、真皮層でのコラーゲンの生成異常です。炎症が深部にまで及ぶと、皮膚が正常に再生されず、凹凸が残ってしまいます。
Q.ニキビを潰しちゃったけどクレーターになるのはなぜ?
A.ニキビを潰すと、皮膚に強い圧力がかかり、炎症が悪化することがあります。
その結果、組織が損傷し、治癒過程で正常な皮膚組織が形成されずにクレーターができることがあります。また、傷口に細菌が侵入し、感染が起こるとさらにクレーターが形成されやすくなります。
このページの監修医師
ハートライフクリニック院長 中村真一郎
防衛医科大学校医学部 卒業後、防衛医科大学校病院 形成外科医局に入局。多くの美容外科クリニックにて研鑚し、大手美容外科を得て、ハートライフクリニックク院長に就任。
日本形成外科学会専門医