医療脱毛に通い始めたものの、「あれ?まだ毛が生えてくるな…」と焦ってしまうことってありますよね。そんなとき、ついつい毛抜きでささっと処理したくなる気持ち、私も経験があるのでよく分かります。でも実はこれ、せっかくの脱毛効果を台無しにしてしまう大きな原因になっているんです。
この記事では、脱毛中になぜ毛抜きがダメなのか、その理由と正しいムダ毛ケアの方法について、現場で実際によく聞かれる質問をもとに解説していきます。

医療脱毛後の毛抜きがNGな3つの理由
クリニックでせっかく脱毛してもらったのに「まだ毛が生えてる!」と毛抜きで毛を抜いてしまうのは厳禁です。なぜ毛抜きがダメなのか3つの理由を紹介します。
埋没毛や毛嚢炎の原因になる

毛抜きでムダ毛を引き抜くと、毛穴に強い刺激が加わって炎症を起こしやすくなります。
特に脱毛直後は肌がデリケートな状態なので、毛抜きの刺激で毛嚢炎(もうのうえん)という赤いブツブツができやすくなってしまいます。
また、毛抜きで無理に引っ張ると、毛が皮膚の下で成長してしまう「埋没毛(まいぼつもう)」ができることもあります。埋没毛ができると赤い発疹やかゆみの原因になるだけでなく、さらに炎症を招いて肌トラブルの悪循環に陥ることも少なくありません。先日来院された患者さまも、毛抜きを続けた結果、埋没毛に悩まされていました。
毛周期が乱れ、脱毛の効果が半減する

医療レーザー脱毛が効果的なのは、ムダ毛の成長サイクル(毛周期)に合わせて施術するからです。
医療脱毛は「成長期」と呼ばれる時期の毛に照射することで、毛を生やす作用のある「毛根」にダメージを与えて破壊します。
毛抜きで引き抜いてしまうと、この大事な毛周期が狂ってしまいます。その結果、次回の施術時に成長期の毛が減って、せっかくの脱毛効果がグンと下がってしまいます。
つまり、毛抜きをすればするほど、脱毛完了までの期間が長引いてしまう…なんてもったいないことが起きてしまいます。
毛穴が広がる

毛抜きを繰り返していると、毛穴がだんだん広がっていくのをご存知ですか?
毛穴に過度な刺激が加わると、開いたまま戻りにくくなり、毛穴が目立つ原因になってしまいます。
広がった毛穴は黒ずみの原因にもなるので、見た目の美しさを損ねてしまうだけでなく、ニキビなど他の肌トラブルの原因になってしまいます。
脱毛後に毛抜きを使うことで、肌トラブルや脱毛の効果も下がってしまいます。
脱毛後の毛は自然に抜け落ちる

脱毛後に毛抜きを使いたくなる気持ちもわかります。
脱毛したのに生えてくる毛を見ると「効果ないのかな…」と不安になるのも無理ないです。しかし、実はこれは脱毛プロセスの正常な一部なんです。
脱毛後の毛は10日~3週間で自然に抜け落ちる
医療レーザーによる脱毛は、施術直後にパッと毛が消えるわけではないんです。
照射によってダメージを受けた毛は、約10日〜3週間かけて少しずつ自然に抜け落ちていきます。私も脱毛を始めた頃は「効果ない!」と思いましたが、2週間ほど経ったシャワー中に、ふと気づいたら毛が抜け落ちていて驚いた記憶があります。
この期間は「抜け期」と呼ばれていて、特に何もしなくても入浴中やタオルで体を拭くときに、自然と毛が抜け落ちていくのを実感できるはずです。
焦る気持ちも分かりますが、この自然な抜け落ちのプロセスをゆっくり待つことが、きれいな仕上がりへの近道です。
浮いてきた毛を抜くのもNG?
脱毛後しばらくすると、毛が浮いてきてすぐにでも抜けそうな状態になることがあります。ただ、この毛も、この毛も自然に抜け落ちるまで待ちましょう。
無理に引っ張ると、毛穴に余計な刺激を与えて炎症を起こしたり、せっかく順調だった毛周期を乱してしまう原因になります。シャワーを浴びるときに優しく洗うだけで自然と取れていくので、我慢しましょう。
脱毛期間中の正しい自己処理方法
脱毛中も完全に毛がなくなるわけじゃないから、どうしても自己処理が必要なこともあると思います。そんなときのために、脱毛効果を損なわない正しい処理方法を解説します。

脱毛期間中は毛抜き・カミソリ・除毛クリームで自己処理しない
脱毛期間中は、次の自己処理方法は避けましょう。
毛抜き | 上で説明した通り、毛周期を乱して炎症や埋没毛の原因になるため厳禁です。 |
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カミソリ | 肌への刺激が意外と強く、特に敏感になっている脱毛後のお肌には肌荒れや色素沈着を引き起こしやすいです。 |
除毛クリーム | 化学薬品を使用しているため刺激が強く、脱毛で敏感になった肌にはトラブルのもとになりかねません。 |
おすすめは電動シェーバーでのシェービング(剃毛)処理

脱毛中の自己処理で一番おすすめなのは、電動シェーバーを使ったシェービングです。電動シェーバーは刃が直接肌に触れないためお肌への負担が少なく、毛周期にも影響を与えません。
特に脱毛前の自己処理にも電動シェーバーは最適です。
うちのクリニックでも、施術前に1〜3mm程度の長さに毛を整えることをお願いしています。「どれくらい剃ればいいの?」と迷う方も多いのですが、電動シェーバーならちょうどいい長さに調整できるため、電動シェーバーでの剃毛をおすすめしております。
カミソリで剃毛する場合は必ず保湿をしっかりと
「電動シェーバーを持っていない」という方は、カミソリでの剃毛もOKです。
しかし、いくつかの注意点があります。
1. 絶対に新しいカミソリを使うこと(古いカミソリは雑菌の温床になっていることも)
2.シェービング剤やボディソープなどでしっかり肌を保護する
3.毛の流れに沿って優しく剃る(逆剃りは絶対NG!)
4.剃った後は必ず保湿する
特に最後の保湿がとても重要です。
カミソリ処理後の肌は乾燥しがちで、乾燥こそが肌トラブルの元凶になるため、シェービング後は必ず化粧水や乳液、ボディクリームなどでたっぷり保湿してあげてください。個人的には、アロエジェルは刺激も少なくて気に入っています。
脱毛後はいつから自己処理してもいい?
脱毛直後はお肌がかなり敏感になっています。「明日水着だから今すぐ処理したい!」と思っても、最低でも2〜3日は肌を休ませて処理しないことをおすすめします。
施術した部分に赤みや腫れがある場合は、完全に落ち着くまで自己処理は控えましょう。肌の状態を見ながら、痛みや違和感がなくなってから自己処理するのが鉄則です。
「脱毛したのに毛が抜けない」と感じたときの原因
「何回も通ってるのに効果が出ない…」と感じることもあるかもしれません。そんなとき、考えられる原因を3つ紹介します。

照射漏れがあった
特に広い範囲の脱毛(全身脱毛など)では、施術時に照射漏れが起きることがあります。これにはいくつかの原因が考えられます。
スタッフの技術不足
残念ながら、すべてのクリニックのスタッフが同じレベルの技術を持っているわけではありません。
特に経験の浅いスタッフが担当した場合、施術の重複部分の処理が不十分だったり、照射の強さや間隔が適切でなかったりすることがあります。
私が以前勤めていたクリニックでは、新人スタッフの研修期間が短く、十分な技術が身につかないまま現場に出ることもありました。そのため、脇の下やVラインなど、形が複雑な部位で照射漏れが発生することが少なくありませんでした。
当クリニックでは、すべてのスタッフが十分な研修を受け、ベテランスタッフの指導のもとで技術を習得してから施術を担当するようにしています。それでも「ここが気になる」という箇所があれば、遠慮なくお伝えください。
脱毛箇所の毛が薄い
産毛のように極端に細い毛や薄い毛は、医療脱毛機器によっては、レーザーが反応しにくいことがあります。
これは、薄い毛はメラニン色素が少ないからです。従来の医療レーザーはメラニン色素に反応するため、色素が少ないと効果が出にくくなってしまうんです。この場合は、施術回数を増やすか、色素が薄い産毛のような毛にも反応する医療脱毛機器で施術してもらいましょう。
色素沈着がある
日焼けやニキビ跡などで色素沈着がある場合、医療脱毛機器によっては皮膚のメラニンに反応してしまい、肝心の毛根にエネルギーが十分届かないことがあります。これが脱毛効果を下げる原因になることがあります。
脱毛中は日焼けを極力避け、肌の色がむらなく均一な状態を保つことが大切です。色素沈着が気になる場合は、施術前にスタッフさんに伝えるようにしましょう。場合によっては施術を少し延期したほうがいいこともあります。
脱毛の効果を高めるためにできること
脱毛を受けたのに「毛が抜けない」と感じる原因について解説してきましたが、実は脱毛効果を最大限に引き出すためには、施術後のケアや日常生活でのちょっとした工夫が大切です。正しいアフターケアを行うことで、毛が抜けるスピードを早めたり、次回の施術効果を高めたりすることができます。ここでは、脱毛の効果をさらに高めるためにできる具体的なポイントを3つご紹介します。
1.脱毛期間中は保湿を徹底する

脱毛後の肌は乾燥しがちです。乾燥は肌トラブルの元になるだけでなく、脱毛効果にも悪影響を与えてしまいます。
朝晩の保湿ケアを欠かさず、肌の水分バランスを整えましょう。
私の経験では、セラミド配合のような保湿力の高いクリームが脱毛後の肌にはぴったりでした。「忙しくて…」という方も、寝る前だけでも保湿する習慣をつけると違います。
2.日焼けしない

日焼けした肌は、医療脱毛機器によっては脱毛施術が受けられないことがあります。
脱毛中は、日焼け止めの使用はもちろん、日傘や長袖を活用するなど、徹底した紫外線対策を心がけましょう。「冬だから大丈夫」と油断するのも禁物です。紫外線は一年中降り注いでいます。先日も「スキーに行ったら日焼けして施術延期になった」という患者さまもいらっしゃいました。
3.脱毛後に体温が上がる行為をしない

脱毛直後は、サウナや激しい運動など、体温が上がるような行為は避けたほうが無難です。体温が上がると毛穴が開いて炎症リスクが高まり、肌トラブルの原因になってしまいます。
施術当日は特に、入浴はぬるめのシャワーにとどめて、熱いお風呂に長時間つかるのは控えましょう。ジムでのハードなトレーニングも、できれば翌日以降に回すのがベターです。「どうしても今日トレーニングしたい!」という方は、軽めのストレッチ程度にとどめておくのがおすすめです。
脱毛後に毛抜きをしてしまったら、通っているクリニック・エステに相談
「ついつい毛抜きを使ってしまった…」という場合でも、慌てずに通っているクリニックやエステにご相談ください。毛抜きによる悪影響を最小限に抑えるための適切なアドバイスを受けることができます。当院では、施術スケジュールの調整や正しいケア方法をご案内し、肌への負担を軽減するお手伝いをいたします。「叱られるかも…」と心配される方もいますが、スタッフの目標はあなたの肌を美しくすることです。隠さず正直に伝えることで、最善の解決策につながりますので安心してご相談ください。
高い脱毛効果を求めるならハートライフへ
1
肌質・毛質に合わせて使い分け
お一人おひとりに合わせた医療脱毛

脱毛の効果を最大限に引き出すには、毛質や体質に合わせて最適な脱毛機器を使い分ける必要があります。
当院では、この個人差に対応するため、医師や看護師が患者さまの毛質や脱毛部位に応じて複数の脱毛機器を使い分けています。
特に、当院で取り扱っている、最新の医療脱毛機器「ジェントルマックスプロプラス」は、浜松で導入しているクリニックは浜松市内でも4院しかなく、産毛や日焼け肌にも効果の高い効果を発揮することが期待できます。
2
開院19年
64,000件以上の実績

当院は開院から19年以上にわたり、医療脱毛や肌治療を専門に行い、これまでに64,000件以上の施術実績を積み重ねてきました。スタッフは豊富な経験を活かし、独自の研修制度を導入。さらに、自社規定の厳しいテストに合格した者のみが施術を担当するため、安心して施術をお任せいただけます。
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肌のお悩みも同時に解決
医療脱毛×フェイシャル施術も一緒に可能

当院は19年間、医療脱毛だけでなく肌治療を中心に約64,000件もの豊富な実績を誇ります。この経験を活かし、医師の診断のもと、医療脱毛とニキビやシミなどの肌治療を同日に行うことが可能です。
患者さまの時間を大切にし、効率的な治療を提供しております。実績にもとづき、炎症が強いニキビや濃いシミがある場合でも、一部照射を避けながら脱毛施術を行うなど、安全性に配慮いたします。
複合治療で、効果的かつ効率的に患者さまのお肌のお悩みを解決いたします。
まずは無料カウンセリングを

「他のクリニックで効果が出なかった」「毛抜きを続けてきてしまった」という方も、一度ご相談ください。あなたの肌状態に合わせた施術とアフターケアで、理想の肌へと導きます。
まとめ
結論、やはり脱毛中の毛抜きはNGです。
理由をおさらいすると
- 埋没毛や毛嚢炎などの肌トラブルの原因になる
- 毛周期が乱れて脱毛効果が半減してしまう
- 毛穴が広がって肌質が悪化する
脱毛後の毛は10日〜3週間で自然に抜け落ちるため、少し我慢して待つのがベストです。どうしても自己処理したい場合は、電動シェーバーでのシェービングが肌にも優しくておすすめです。
脱毛効果を高めるためには、毎日の保湿ケア、徹底的な日焼け対策、施術後の体温上昇を避けることが大切です。
私も脱毛を始めた頃は色々と試行錯誤しましたが、正しい知識を身につけることで、効果的に美肌を手に入れることができました。みなさんも焦らず、正しいケアで美肌を目指しましょう。
このページの監修医師
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
経歴
社会医療法人蛍水会 名戸ケ谷病院
品川美容外科
大手美容外科 院長就任
ハートライフクリニック 院長
美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ポリフトXC認定医