医療脱毛や脱毛サロンでの火傷のニュースを耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。実際、脱毛の方法によっては火傷のリスクが存在します。本記事では、医療脱毛でやけどする原因と、その正しい対処法、さらに効果的な防止策について詳しく解説いたします。適切な知識を身につけることで、安全で効果的な脱毛治療を受けていただくことが可能となります。

レーザー脱毛でやけどが起こる仕組み

医療脱毛でやけどが発生する主な要因は、レーザー脱毛の仕組みに関連しています。しかし、重要な点は、医療脱毛を受けることが必ずしも火傷を引き起こすわけではないということです。適切に行われた脱毛処置では、火傷のリスクは最小限に抑えられます。以下では、この仕組みについて詳しく解説していきます。

毛根を破壊する熱がやけどの原因に

医療脱毛において、毛根を破壊するための熱エネルギーは効果的な脱毛に不可欠ですが、適切に管理されないとやけどの原因となる可能性があります。やけどの主な要因は、施術者の知識不足による不適切な熱エネルギーの調整と、古い機器や故障した脱毛機器からの過剰な熱の放出です。

施術者の経験や技術が不足している場合、患者の肌質や毛質に合わせた適切な出力調整ができず、やけどのリスクが高まります。また、最新の脱毛機器と比べて、古い機器や故障した機器、国内の承認を得ていない機器では熱の制御が難しく、過剰な熱が発生する可能性があります。
安全な医療脱毛を受けるためには、経験豊富な施術者と最新の機器を備えたクリニックを選ぶことが重要です。
また、施術中に違和感や強い痛みを感じた場合は、すぐに施術者やドクターに伝えることが大切です。適切な知識と注意を持って医療脱毛に臨むことで、やけどのリスクを最小限に抑えることができます。

やけどは脱毛の正常な反応とは異なる

脱毛においてやけどは正常な反応ではなく、適切に処置された場合、軽い赤みや腫れ、かゆみなどが見られるだけであり、通常は数時間以内に収まります。やけどが発生した場合は、施術後のケアが不足しているか、機器の設定や施術方法に問題があった可能性があります。やけどが発生した場合は、冷却や専門医への相談を早急に行い、必要な対応を取ることが大切です。

医療脱毛でやけどしやすい7つの原因

上記で解説したように、医療脱毛でのやけどは、必ずしも施術自体が原因ではありません。上記のように施術者の知識不足や機器の問題以外にも、様々な要因が関与しています。ここでは、医療脱毛でやけどを引き起こす可能性のある7つの主要な原因について詳しく解説していきます。

施術者の技術不足や古い脱毛器・国内承認を得てない脱毛器の使用

先に解説したように、医療脱毛におけるやけどの主な原因は、施術者の技術不足や古い脱毛器、国内未承認機器の使用です。
これらを避けるためには、厚生労働省認可や米国FDA承認の最新機器（例：ジェントルマックスプロプラス）を採用したクリニックを選びましょう。認可機器は出力調整機能と冷却システムを備え、過剰な熱発生を抑制します。

ジェントルマックスプロプラスについて詳しくはこちら
＞「ジェントルマックスプロ（プラス）」による医療脱毛とは？

事前のシェービング不足や脱毛部位の毛の濃さ

事前のシェービング不足や毛の濃さは、脱毛施術でやけどや痛みを引き起こすリスクを高めます。多くのクリニックでは、施術前に自分でシェービングを行うことを求めていますが、剃り残しがある場合、特に安価なクリニックでは追加費用が発生することがあります。一方で、剃り残しや手が届きにくい部分については、クリニック側でシェービングを対応してくれるクリニックもあります。そのため、こうしたサービスが充実しているクリニックを選ぶことで、安心して施術を受けることができます。

肌の乾燥や脱毛期間中の日焼け

肌の乾燥は、皮膚のバリア機能を低下させ、レーザー脱毛時の火傷リスクを高めます。乾燥肌は外部刺激に敏感で、レーザーの熱に対する耐性が低くなるためです。一方、日焼けした肌も火傷のリスクを増大させます。これは、日焼けによってメラニン色素が増加し、レーザーがより強く反応するからです。そのため日焼けによる炎症が強い場合は医療脱毛が行えない可能性があります。

地黒の肌や光過敏症の人は要注意

地黒の肌や光過敏症の方も医療レーザー脱毛に適さない場合があります。
その理由は、メラニン色素の多さと光への過敏反応にあります。レーザー脱毛はメラニンを標的に熱を発生させるため、地黒肌では皮膚表面で過剰な熱が発生し、やけどのリスクが高まります。光過敏症の場合、レーザー照射が症状を悪化させる可能性があるためです。
しかし、蓄熱式脱毛機器であればこれらのリスクを回避できます。蓄熱式はメラニンに依存せず、バルジ領域に低温の熱を蓄積させるため、地黒肌や日焼け肌でも安全に施術可能です。代表的な機器であるソプラノアイスプラチナムは、肌へのダメージが少なく、光過敏症の方にも適応可能な設計となっています。ただし、施術前には必ず医師に相談し、機器の適応範囲を確認することが重要です。

ソプラノアイスプラチナムについて詳しくはこちら
＞「ソプラノアイスプラチナム」による医療脱毛とは？

体調不良時や生理前後は肌がデリケート

体調不良時や生理前後は、肌がデリケートで過敏になりやすいため、脱毛施術を行う際には特に注意が必要です。体調が悪いときや生理中は、肌が通常よりも敏感になり、痛みや炎症が強く出ることがあります。できるだけそのタイミングでの脱毛施術を受けるのは避け、体調やホルモンバランスが安定した状態で施術を受ける方が安全です。
脱毛施術を受ける前に、体調や肌の状態に不安がある場合は、事前に施術者に相談し、必要に応じて施術の延期や調整を行うことが大切です。

やけどの症状に合わせた正しい対処法

ここまで、医療脱毛でのやけどの原因について解説してきましたが、万が一やけどが発生してしまった場合は、適切な対処が重要です。やけどの程度は様々で、症状に応じた正しい処置が求められます。ここでは、やけどの症状別に適切な対処法を紹介し、早期回復と合併症予防のポイントを解説します。

痛みやかゆみが続く場合の対処

脱毛後の痛みやかゆみは通常24〜48時間程度で落ち着きますが、3日以上続く場合はケアが必要です。冷却や保湿、市販のかゆみ止めで対処しましょう。医療脱毛の場合、施術前に医師から症状に応じた薬を処方してもらえることがあります。症状が1週間以上続く場合や悪化する場合は、すぐにクリニックに相談しましょう。医師が常駐しているため、適切な処置や追加の薬の処方を受けられます。

水ぶくれや蕁麻疹ができた時の応急処置

脱毛施術直後は、通常クリニックスタッフが肌へのダメージを抑えるために冷却処置を行うため、水ぶくれや蕁麻疹の発生は稀です。しかし、帰宅後や時間経過とともにこれらの症状が現れた場合は、まずクリニックに相談することが重要です。
自宅での応急処置としては、清潔な冷たいタオルで患部を冷やし、保湿クリームを塗布してください。水ぶくれは決して潰さず、感染予防のため清潔に保ちましょう。蕁麻疹の場合は、冷却に加えて市販のかゆみ止めクリームも使用できます。

やけどの痕が残った場合のケア方法

やけどの痕が残った場合、まずクリニックで医師による詳しい診断を受けます。症状に応じて、ステロイド外用薬や保湿剤の処方を行います。ただ、患者さま自身でも下記の点に注意しましょう。

• 医師の指示通りに薬を使用する
• こまめな保湿で肌の乾燥を防ぐ
• 日焼け止めで紫外線から肌を守る
• 傷跡をこすったり引っ掻いたりしない
• バランスの良い食事と十分な睡眠をとる

これらのケアを続けることで、やけどの痕が目立たなくなる可能性があります。改善が見られない場合は、躊躇せず再度医師に相談しましょう。

脱毛でのやけどを防ぐ4つの方法

これまで医療脱毛でのやけどの原因や対処法について解説してきましたが、最も重要なのは、やけどを未然に防ぐことです。ここでは、脱毛施術でやけどを防ぐために実践すべき4つの具体的な方法を詳しくご紹介します。

念入りな事前のシェービングを行う

脱毛施術の前日に念入りなシェービングを行うことが重要です。
これにより、熱や光が皮膚に過度に伝わるのを防ぎ、やけどのリスクを軽減できます。シェービングの際は、肌へのダメージを最小限に抑えるため、カミソリではなく電子シェーバーの使用をおすすめします。
背中やVIOなど、自分では見えづらい部位のシェービングは難しいものです。そのため、照射時に剃毛サービスを提供してくれるクリニックを選ぶことをお勧めします。脱毛は通常5回以上の施術が必要なため、この剃毛サービスを無料で行ってくれるクリニックを探すことで、長期的な費用削減にもつながります。

照射時は痛みを我慢せず、施術者とコミュニケーション

照射時は痛みを我慢せず、施術者とコミュニケーションを取ることは、脱毛を安全かつ快適に受けるための鍵です。痛みを感じた時は、遠慮せずに施術者に伝え、照射レベルの調整や冷却ジェル、麻酔クリームの使用を相談しましょう。自分の痛みのレベルや肌の状態を施術者に伝えることで、やけどなどのリスクを抑えた最適な施術を受けることができます。

肌の保湿と脱毛期間中の徹底した日焼け対策

脱毛期間中にやけどを防ぐためには、お肌の保湿と徹底した日焼け対策が非常に重要です。
脱毛後の肌は特に敏感になっているため、次の点に注意してケアを行いましょう。

• 肌の保湿：脱毛後は肌が乾燥しやすいため、無香料でアルコールフリーの保湿剤を使用し、毎日の保湿ケアを徹底します。
• 日焼け止め：脱毛後の肌は紫外線に弱いため、SPF50+の日焼け止めをこまめに塗り直し、帽子や日傘を使って紫外線を避けましょう。

これらのケアをしっかり行うことで、肌トラブルを防ぎ、脱毛効果を最大限に引き出すことができます。

脱毛機器の種類と施術者の技術を確認

脱毛施術でのやけどリスクは、施術者の知識と使用する脱毛機器に大きく左右されるため、クリニック選びが非常に重要です。
安全性の高い施術を受けるには、安全性の高い医療レーザーや厚生労働省の承認を得た機器を導入しているクリニックを選ぶことがおすすめです。ジェントルマックスプロプラスなどの最新機器を導入しているクリニックを選ぶことをおすすめします。
また、豊富な施術実績のクリニックを選ぶことが重要です。詳細については、下記で紹介します。

実績豊富なクリニックを見つけるのは難しいですが、10年以上の長期開院実績があるクリニックや、Googleの口コミ評価が高いクリニックを探すのが良い指標となります。

やけどに備えるクリニック選びのポイント

脱毛時のやけどを防ぐには、クリニック選びが非常に重要です。これまで概要をお伝えしましたが、ここでは具体的な選び方のポイントについて詳しく解説します。

最新の脱毛器と豊富な施術実績を確認

やけどのリスクを抑え、安全性の高いレーザーを搭載している医療脱毛機器を導入しているクリニックを選ぶことが重要です。以下に、安全性の高い代表的な医療用脱毛レーザーをまとめました。

1. SHR（Super Hair Removal）方式

SHR（Super Hair Removal）方式は、低温で広範囲に熱を蓄積させるため、やけどのリスクを抑えた安全性の高い脱毛方法です。毛根ではなく毛包に作用するため、肌への負担が少なく、色黒肌や日焼け肌にも対応可能です。また、冷却システムを搭載している機器が多く、施術中に肌を冷却しながら照射することで、さらに安全性が向上します。痛みが少なく敏感肌にも適しており、施術間隔が短くても効果的です。
【搭載機器例】ソプラノアイスプラチナムなど

2．ダイオードレーザー

ダイオードレーザーもやけど防止に適した脱毛方法です。810nmの長波長が皮膚深部まで到達し、毛根を効果的に処理します。出力調整が可能で、個々の肌質に合わせた最適な照射ができるため、安全性が高まります。多くの機器に搭載された冷却システムが施術中の肌の温度上昇を抑え、やけどリスクを軽減します。メラニンへの反応が比較的低いため、色黒肌や日焼け肌にも安全です。痛みが少なく、敏感肌やアトピー肌にも適しております。
【搭載機器例】ソプラノアイスプラチナムなど

3．YAGレーザー

YAGレーザーは、波長が1064nmと長いため、皮膚深部まで到達し、やけどのリスクを低減しつつ効果的な脱毛を実現します。メラニンへの吸収率が低いため、色黒肌や日焼け肌でも安全に使用でき、表皮へのダメージを最小限に抑えられます。特に太くて濃い毛、VIOやヒゲなどの深い毛根に高い効果を発揮します。また、最新の冷却技術を搭載した機器を使用することで、痛みを軽減しながら安全な施術が可能です。
【搭載機器例】ジェントルマックスプロプラスなど

4．アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーも、やけど防止に優れた特性を持つ医療レーザーです。メラニン（毛の黒い部分）にのみ反応するため、周囲の皮膚へのダメージが少なく、安全性が高いです。最新機器には冷却システムが搭載されており、照射時に冷却ガスが噴出されるため、さらに肌へのダメージを軽減します。また、スピーディーな施術が可能になったことで、熱の蓄積を抑え、やけどのリスクを低減しています。
【搭載機器例】ジェントルマックスプロプラスなど

豊富な施術実績を確認する方法

脱毛サロンやクリニックの施術実績が豊富であることは、施術の質が高く、経験豊かなスタッフが揃っている証拠です。実績が豊富な施設では、様々な肌質や毛質に対応できるため、安心して脱毛を受けることができます。豊富な施術実績を確認するためには、次のポイントに注目しましょう。

施術件数や実績の公表

施設によっては、施術件数や実績を公式ウェブサイトに記載している場合があります。例えば、何万件の施術実績があるといった情報を公開している場合、その施設が信頼できる証拠となります。実績が豊富であれば、経験豊富な施術者が多く、安心して任せられます。
10年以上の実績があるクリニックを選ぶことがおすすめです。

口コミや体験談

実際に施術を受けた人の体験談や口コミは、施設の実績やサービスを確認するために有効な手段です。特に、脱毛の効果や痛みの感じ方、スタッフの対応についてのレビューが豊富な施設は信頼できます。口コミサイトやGoogleの口コミ評価を参考に利用者の写真や体験談を探してみると良いでしょう。

カウンセリングでの対応

初回カウンセリングでのクリニックスタッフの対応などを見てみるのもおすすめです。
初回カウンセリングで施術者の対応が丁寧で、過去の施術実績を説明してくれる場合、その施設は実績が豊富で自信を持ってサービスを提供している可能性が高いです。また、施術者が質問に的確に答え、過去の症例についても話すことができる場合、信頼性が高いと言えます。

契約書をチェックする

やけどに備えたクリニック選びのポイントとして、契約書をしっかりと確認することも重要です。契約書には施術後のケアやトラブル対応についての記載があるはずです。契約内容を理解し、安心して施術を受けられるかを確認しましょう。

やけどの保証内容を必ず確認する

医療脱毛施術を受ける際は、やけどの保証内容を契約書で必ず確認することが重要です。具体的には、やけどが発生した場合の診察費や治療費、薬の処方が無料で提供されるかなどを確認しましょう。
また、契約書にはアフターケアや解約時の対応についても記載されていることが望ましいです。事前に保証内容を把握しておくことで、万が一のトラブルにも安心して対応できる環境を整えられます。

保証がない場合の対応方法

保証がない場合でも、やけどが発生した際には早期に医師に相談し、適切な治療を受けることが最も重要です。サロンに対して誠意ある対応を求めたり、第三者機関に相談したりすることも一つの方法です。また、自宅でのケアを行い、症状を悪化させないように気を付けましょう。適切な対応を早期に行うことで、後遺症を防ぎ、快適な生活を取り戻すことができます。

ハートライフクリニックではやけど対策を徹底した医療脱毛を提供

ハートライフクリニックでは、先に紹介した全ての医療レーザーを完備しております。
3種のレーザーを搭載した、ジェントルマックスプロシリーズ３台、SHR蓄熱式ソプラノアイスプラチナム１台を揃えております。
安心・結果・痛くないの３拍子揃った結果を追求をしております。
大切なのは、毛周期に合わせて予約が取れることです！
当院では予約が取れないということがないように、医療脱毛機４台完備し、予約状況に応じて機器の増設も検討し、患者様がスムーズに予約を取れるよう努めています。

まとめ – 正しい知識で安全な脱毛を

医療脱毛でのやけどは、施術者の技術不足や不適切な機器使用、肌の状態などが原因で起こりえます。やけどは事前の知識やクリニック選びを行うことで防ぐことができます。最新機器を備え、実績豊富なクリニックを選び、契約内容や保証も確認することで、安全で効果的な脱毛が可能です。万が一、やけどが起きた場合は、速やかにクリニックに相談し適切な処置を受けましょう。

このページの監修医師