脱毛を希望の患者さまには脱毛前後の飲酒を控えていただくようにお願いしております。
そこで、今回はなぜ脱毛前後の飲酒は控えるべきなのかを説明いたします。

脱毛前後の飲酒がNGな理由
脱毛前後の飲酒がNGな理由は大きく分けて3つあります。
1.肌トラブルを引き起こす可能性がある
2.脱毛効果が下がることがある
3.アフターケアの保証対象外になる場合がある
下記で詳しく解説します。
1.肌トラブルを引き起こす可能性がある

飲酒を控えていただくようにお願いしている1つ目の理由は、肌トラブルを引き起こすリスクを高めてしまうからです。具体的な理由を、下記にまとめました。
1.血行促進による炎症のリスク | 飲酒は血行を促進しますが、脱毛施術の効果には一定の血行状態が求められる場合があります。 特に、脱毛施術後は、過度な血行促進が肌の回復に影響を与えることがあります。例えば、過度に血行が良くなることで、皮膚が炎症を起こしたり、毛根が刺激を受けすぎてしまうことがあります。 |
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2.免疫力の低下 | 飲酒は一時的に免疫機能を低下させることがあります。脱毛施術後、肌や毛根が回復するためには免疫機能が正常であることが重要です。免疫機能が低下していると、肌の回復力を弱めてしまうため、痛みや赤みを長引く可能性があります。 |
3.乾燥の悪化 | アルコールには利尿作用があり、脱水症状を引き起こすことがあります。肌が乾燥しているとお肌へのダメージも強くなってしまいます。そのため、施術中は通常よりも痛みを強く感じやすく、脱毛後も肌へ不快感や炎症が生じることがあります。 |
4.肝機能への負担 | 肝機能の低下は免疫力にも影響を与え、脱毛後の肌の回復を妨げる可能性があります。 |
5.血糖値の乱れ | 飲酒をすることで血糖値が乱れてしまいます。血糖値を乱れさせることで炎症が増加し、肌の修復過程が妨げられます。これにより、脱毛後の敏感さが悪化し、色素沈着のリスクも高まります。血糖値の不安定さは肌のバランスを崩し、色調不均一を引き起こす可能性があります。 |
6.アフターケアの効果を低減 | 脱毛前後の飲酒は、アフターケアの効果を低減します。アルコールが血流を促進し、炎症を悪化させるため、肌の修復が遅れます。また、肌の乾燥や代謝の乱れもアフターケアの効果を妨げ、肌トラブルのリスクを高めます。 |
下記では、よく患者さまから質問をいただく「肌トラブルとはどのような症状が起こるのか?」や「脱毛時の痛みが増すのはどれくらい変わるのか」ということを説明します。
かゆみや赤みが出やすくなる
脱毛前後の飲酒は、肌トラブルを引き起こす要因の一つです。前述のように、免疫力の低下や乾燥、肝機能への負担などが肌に悪影響を与えます。その結果、最も多い肌トラブルの症状として、かゆみや赤みが挙げられます。
かゆみや赤みは、脱毛直後から1日~2日以内で発症することが多いです。脱毛後の肌は敏感で、刺激に弱いため、アルコールの影響がさらに悪化しやすいです。特に脱毛直後の数日間は、肌が回復途上にあるため、かゆみや赤みが顕著に現れることがあります。脱毛後のアフターケアが重要である理由の一つは、こうした肌トラブルを防ぐためです。飲酒を控え、適切なケアを行うことで、肌の回復をサポートし、かゆみや赤みを軽減することができます。
脱毛時の痛みはどのくらい増すの?
患者さまからよく質問がありますが、脱毛の前後で飲酒をすることで、どのくらい痛みが変わるのかについて説明します。
脱毛の前後に飲酒すると、血流が促進され、肌の感覚が敏感になります。このため、脱毛時の痛みが増すことがあります。具体的には、個人差はありますが、通常の脱毛時の痛みが「5」だとすると、飲酒によって「6〜7」程度に増加する可能性があります。
特に脱毛直後は、肌が敏感な状態にあるため、アルコールの影響がより強く感じられることがあります。脱毛前に飲酒すると、血流が増加し、脱毛時の痛みが多少増加する可能性があります。一方、脱毛後に飲酒すると、肌の炎症が悪化し、痛みが長引くことがあります。
2.脱毛効果が下がることがある

飲酒を控えていただくようにお願いしている2つ目の理由は、脱毛効果が下がってしまうからです。具体的な理由は、下記になります。
1.血行促進による熱の拡散 | アルコールが血行を促進し、熱が毛根以外に広がることで効果が低下してしまうから。 |
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2.免疫力の低下 | 免疫力の低下により、肌の回復が遅れ、脱毛効果が得られにくくなるから。 |
3.乾燥の悪化 | 乾燥した肌は硬くなり、照射が効果的に行き届きにくくなります。これにより、毛根への熱エネルギー伝達が不十分になり、脱毛効果が半減する可能性があります。さらに、乾燥によるバリア機能の低下で肌が敏感になり、施術時の痛みが増加し、適切な照射強度の調整が難しくなることで照射力を下げて施術をする必要が出てくるため、効果が半減してしまいます。 |
4.血糖値の乱れ | 血糖値の急激な変動が炎症を引き起こし、脱毛効果に影響を与えるため。 |
5.アフターケア効果の減少 | アフターケアが十分に機能せず、脱毛効果が得られにくくなるため。 |
つまり、脱毛前後の飲酒が脱毛効果を半減させる理由は、主に二つの要因があります。
まず、乾燥した肌では毛根への光の透過性が低下し、毛根の破壊がしっかりと行われないためです。
二つ目は、痛みが強くなることで、照射強度を弱める必要が生じ、結果として毛根の破壊が不十分になります。
これらの要因が重なり、脱毛前後の飲酒は脱毛効果を低下させる要因となります。
3.アフターケアの保証対象外になる場合がある

通常のアフターケアには、保湿、日焼け対策、赤みや炎症のケアなどが含まれます。しかし、脱毛前後に飲酒をすると、アフターケアの保証対象外になることがあります。これは、飲酒が肌トラブルを引き起こしやすくするため、多くのクリニックが契約の規約として設定しているからです。そうすると、アフターケアの保証対象外になってしまうため、肌トラブルの対応が自己責任となり、皮膚科などで個別に治療を受ける必要があります。そのため、時間やお金がかかる可能性があります。
脱毛前はいつまで、脱毛後はいつから飲酒可能?
ここまで脱毛前後の飲酒が避けるべき理由を説明してきましたが、ここからは脱毛前後に飲酒を控えるべき期間について説明します。具体的には、脱毛前はいつまで飲酒を控えるべきか、そして脱毛後はいつから飲酒が可能になるのかを解説します。
脱毛前は6時間前までに飲酒を控える
脱毛前には6時間前までに飲酒を控えることが推奨されます。
これにより、血行促進の影響が和らぎ、施術時の痛みが軽減されます。また、神経の過敏性が抑えられ、痛みがさらに軽減されます。さらに、肌の敏感化や乾燥を防ぎ、施術後の回復がスムーズになります。免疫力の低下も避けられ、炎症リスクが減少します。これらの効果を得るため、脱毛前には6時間前までに飲酒を控えることが重要です。
脱毛後は24時間は飲酒を避ける
次に脱毛後は何時間飲酒を避けるべきかを解説します。
脱毛後は24時間は飲酒を避けることが推奨されます。これは、脱毛直後の肌が非常に敏感で、炎症や乾燥を引き起こしやすいためです。24時間開けると、肌の回復が促進され、炎症や赤みのリスクが減少します。また、免疫力の低下を防ぎ、肌のバリア機能を維持することができます。さらに、適切なアフターケアが効果的に機能し、脱毛後の肌トラブルを防ぐことができます。飲酒を控えることで、施術後の回復がスムーズになり、より良い結果が期待できます。
【注意】アルコールの分解には個人差がある
脱毛前後の飲酒を控える時間帯については、一般的な参考値として説明しましたが、アルコールの分解には個人差があります。遺伝的要素、性別、体重・体脂肪率、健康状態、飲酒習慣、食事の影響などが分解速度に影響します。したがって、脱毛前後の飲酒を控える時間はあくまで参考値としてとらえてください。個々の体調に合わせて、適切なタイミングで飲酒を控えることが重要です。これにより、脱毛施術の効果を最大限に引き出しつつ、肌トラブルを防ぐことができます。
脱毛前後に飲酒してしまった場合の対処法

ここからは、脱毛前後に飲酒してしまった場合、どのように対処すれば良いかについて説明します。
脱毛施術の効果を最大限に引き出すためには、飲酒を控えることが推奨されますが、予定が重なってしまったり、飲酒してしまった場合も対策はあります。以下では、予約日を調整する方法や飲み会での対応策、飲酒以外に注意が必要なポイントについて詳しく解説します。
脱毛前・当日に飲酒した場合
脱毛前や当日に飲酒すると、脱毛効果の低下や痛みの増加、肌の敏感化、回復の遅れなどのリスクがあります。飲酒してしまった場合には、施術を延期するか、クリニックのスタッフに相談することが最も安全です。なるべく事前に飲酒を控え、肌の状態を整えてから施術を受けることが最適です。
できるだけ予約を変更する
施術を延期するか、クリニックのスタッフに相談することが最も安全です。なるべく事前に飲酒を控え、肌の状態を整えてから施術を受けることが最適です。
変更できない場合はアルコールを抜いてから
予約日が変更できない場合、アルコールを抜いてから脱毛を受けることが推奨されます。一般的には、アルコールを摂取してから6〜8時間程度を空けることが望ましいです。アルコールを早く抜くためには、水分補給を心がけ、軽い運動を行うと効果的です。アルコールが抜けているかどうかは、通常、血中アルコール濃度が0.0%になることで判断されます。この状態になると、脱毛施術を受けることが可能です。ただし、個人差があるため、自分の体調に応じて判断することが重要です。
アルコールが抜けているかどうかの自己破断方法は、
□酔いの症状が消えたか
□頭がはっきりしているか
□体調が整っているか
□顔の赤みやふらつき、集中力の低下がないか
□吐き気や頭痛がないか
これらがない場合アルコールが抜けている可能性が高いでしょう。

脱毛直後に飲酒した場合
当日に飲酒すると、脱毛効果の低下や痛みの増加、肌の敏感化、回復の遅れなどのリスクがあります。
下記のような状態がないか確認しましょう。
肌の状態をこまめにチェック
脱毛後、飲酒をして以下のような肌の状態になった場合、クリニックに相談することが推奨されます。
- 赤みや炎症が強い: 脱毛後の肌が通常より赤く、炎症が強い場合、飲酒が原因で肌が反応している可能性があります。
- 痛みや不快感が増加: 通常よりも痛みや不快感が強い場合、肌が敏感化している可能性があります。
- 乾燥や荒れが進む: 脱毛後の肌が乾燥し、荒れが進む場合、飲酒が原因で肌のバリア機能が低下している可能性があります。
- 回復が遅い: 脱毛後の回復が通常よりも遅い場合、免疫力の低下や肌のストレスが影響している可能性があります。
これらの状態が見られる場合、クリニックに相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。
トラブルが出た時は早めに対処
脱毛後にトラブルが発生した場合、自己判断せずにクリニックスタッフに即連絡することが重要です。医療脱毛の場合、多くのクリニックではトラブル対応も含めたケアを提供しています。さらに、クリニックによっては無料で対応してくれる場合もあります。早めに連絡することで、適切なアドバイスや治療を受けることができ、肌の状態を早期に改善できます。
脱毛前後の予定が合わない時の工夫

脱毛前後に飲酒をしてしまった場合の対処法を説明しましたが、予定が重なる前に工夫を講じることで、無理な飲酒を避けることができます。以下では、予約日を調整する方法や飲み会での対応策、飲酒以外に注意が必要なポイントについて詳しく解説します。
予約日を飲み会に合わせて調整

脱毛の予約日を飲み会に合わせて調整することで、無理な飲酒を避けることができます。予約日を飲み会の前後から2日ほど離して設定することで、安心して施術を受けることが可能です。また、予約変更が可能なクリニックを選ぶことも有効です。特に、LINEやオンラインで簡単に予約変更ができるクリニックを利用することで、手軽にスケジュールを調整できます。
飲み会ではノンアルコールで乾杯

飲み会では、ノンアルコールの飲み物を用意することで、乾杯を楽しむことができます。ノンアルコールビールやジュースなど、多様な選択肢があります。これにより、アルコールを控えつつも、パーティーの雰囲気を存分に楽しむことができます。事前に一緒に飲む方に伝えておくと、自然にノンアルコールを選ぶことができるでしょう。
飲酒以外にも気をつけたいこと
脱毛前後で気を付けることは、飲酒だけではありません。以下では、飲酒以外にも注意が必要なポイントを詳しく解説します。
日焼けや乾燥は脱毛に不向き

日焼けした肌は炎症や火傷、色素沈着などのリスクが高く、乾燥肌は回復を遅らせたり、肌トラブルを引き起こす原因となります。脱毛前後は、肌を保護し、十分な保湿と日焼け対策を行うことで、より安全で効果的な脱毛が可能になります。
制汗剤や日焼け止めの使用にも注意
- 制汗剤: 脱毛前後には、制汗剤の使用を避けることが推奨されます。特に施術前には、制汗剤が脱毛の効果を低下させたり、肌に刺激を与える可能性があります。
- 日焼け止め: 脱毛前後は日焼け止めを使用することが重要ですが、脱毛後24時間は敏感肌用の日焼け止めを選び、化学成分の強いものは避けましょう。
- 脱毛前後の注意点: 脱毛前日は制汗剤や日焼け止めの使用を避け、脱毛後はこまめに日焼け止めを塗るなど、肌の保護をしっかり行いましょう。
これらの点を守ることで、脱毛の効果を最大限に引き出し、肌のトラブルを防ぐことができます。
ハートライフクリニックの取り組み
本記事では、脱毛前後の飲酒について詳しく解説しました。ただし、予定が重なり、飲酒を避けられない状況に陥ることもあるかと思います。そういった方のために、当院では下記の取り組みを行っています。
1
お肌治療実績64,000件以上
肌トラブルがあっても無料でしっかり対応

もし肌トラブルが発生してしまった場合でも、当院は肌治療実績が6万4,000件以上あるため、最適な治療を提供できます。
当院では患者さまに安心して施術を受けていただけるように医師による診察と必要な薬は無料で提供しております。
2
LINEでの予約変更可能
1日前であれば予約変更無料!

当院では、前日までに連絡をいただければ、回数消化やキャンセル料なしで予約変更が可能です。さらに、LINEなどで気軽に変更ができます。柔軟な対応で、安心して脱毛施術を受けられます。
3
肌質・毛質に合わせて使い分け
お一人おひとりに合わせた医療脱毛

脱毛の効果を最大限に引き出すには、毛質や体質に合わせて最適な脱毛機器を使い分ける必要があります。
当院では、この個人差に対応するため、医師や看護師が患者さまの毛質や脱毛部位に応じて複数の脱毛機器を使い分けています。
特に、当院で取り扱っている、最新の医療脱毛機器「ジェントルマックスプロプラス」は、浜松で導入しているクリニックは浜松市内でも4院しかなく、少ない回数で効果を発揮することが期待できます。
まずは無料カウンセリングを

当院では、無料でカウンセリングを行っております。
「医療脱毛の不明点を解消したい!」ということだけでも構いません。
まずはお気軽にお問合せください。
まとめ – 脱毛前後は飲酒に注意して効果的な脱毛を
- 飲酒によって脱毛効果が低下したり、痛みや肌トラブルが引き起こされる可能性があります。
- 脱毛前後は飲酒を控えることが重要です。特に脱毛前には6時間以上前に飲酒を避け、脱毛後は24時間は飲酒を控えることが推奨されています。
- 飲み会や特別な日と脱毛の予約を調整したり、ノンアルコールで乾杯するなどの工夫をすると、飲酒を避けながらも脱毛を効果的に行うことができます。
脱毛を最大限に効果的に行うためには、飲酒のタイミングに注意し、適切なケアを心がけることが重要です。
このページの監修医師
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
経歴
社会医療法人蛍水会 名戸ケ谷病院
品川美容外科
大手美容外科 院長就任
ハートライフクリニック 院長
美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ポリフトXC認定医